2017年6月30日金曜日

ベールの彼方の生活

霊界通信 ベールの彼方の生活〈第1巻〉「天界の低地」篇
霊界通信 ベールの彼方の生活〈第2巻〉「天界の高地」篇
霊界通信 ベールの彼方の生活〈第3巻〉「天界の政庁」篇
霊界通信 ベールの彼方の生活〈第4巻〉「天界の大軍」篇

・近藤さんは「シルバーバーチの霊訓」「モーゼスの霊訓」そしてこの「ベールの彼方の生活」を英国三大霊訓と呼んでいます。


・訳者より

国教会の牧師であったオーエン氏は自動書記通信が実際にあることを認めるのに10年、その内容の真実性を得心するのに15年を費やしてようやく公表した。

が、その内容が伝統的キリスト教を否定するものであったために、国教会の長老から弾圧を受け撤回を迫られたが、その確信ゆえに断固として拒否し、ついに辞職の道を選び、余生をスピリチュアリズムの普及一筋に捧げた。


・まえがき(G・V・オーエン)

この霊界通信すなわち自動書記または(より正確に言えば)霊感書記によって綴られた通信は、形の上では4部に分かれているが、内容的には一貫性を有つものである。

いずれも、通信を送ってきた霊団が予め計画したものであることは明白である。

母と子という肉親関係が本通信を開始する絶好の通路となったことは疑う余地がない。

その点から考えて本通信が私の母と友人たちで構成された一団によって開始されていることはきわめて自然なことと言える。

それが一応軌道に乗った頃、新しくアストリエルと名告る霊が紹介された。

この霊はそれまでの通信者に比べて霊格が高く、同時に哲学的なところもあり、そういった面は用語の中にもはっきり表れている。

母の属する一団とこのアストリエル霊からの通信が第一巻「天界の低地」を構成している。

この言わば試験的通信が終わると、私の通信はザブディエルと名告る私の守護霊の手に預けられた。

母たちからの通信に較べると流石に高等である。

第二巻「天界の高地」は全部このザブディエル霊からの通信で占められている。

第三巻「天界の政庁」はリーダーと名告る霊とその霊団から送られたものである。

その後リーダー霊は通信を一手に引き受け、名前も改めてアーネルと名告るようになった。

その名のもので綴られたのが第四巻「天界の大軍」で、文字どおり本通信の圧巻である。

前三巻のいずれにも増して充実しており、結局前三巻はこの第四巻のための手馴らしであったとみても差し支えない。

内容的にみて本通信が第一部から順を追って読まれるべき性質のものであることは言うまでもない。

初めに出た事柄があとになって説明抜きで出てくる場合もすくなくないのである。


2017年6月26日月曜日

霊訓(Spirit Teachings)3

インペレーターの霊訓―続『霊訓』


・訳者まえがきより

本書は英米をはじめとする西洋各国で“スピリチュアリズムのバイブル”と呼ばれて百年以上もロングセラーを続けている『霊訓』の続編である。

(中略)

さて、この続編はモーゼスの死後、恩師である医師のスピーア博士の夫人が、博士宅で催された交霊会の筆記録の中から、ぜひとも公表すべきであると思われるものを選んで心霊誌Lightに掲載し、それにモーゼス自身が同じ心霊誌に発表していた記事の中から参考になるものを精選して、それといっしょに一冊にまとめたものである。


・本文より

われわれは人間に対して、自分をおいて他にいかなる救い主も説きません。

胸をえぐられる思いの後悔の念と深甚なる償い_罪の結果はそれしかありません。

悪いと知りつつ犯した罪が生み出すその結果から逃れられる者はいません。

誰一人いません。

お慈悲を求めていかに大げさに泣き叫んでみても、それだけで即座に神の御前に侍らせていただけるようなことは断じてありません。

また底無しの地獄絵図など、われわれは説きません。

肉体的に、精神的に、そして霊的に、地上の人間としての義務を果たすことによって徐々に幸せに、少しずつ神らしく成長していきます。

2017年6月25日日曜日

霊訓(Spirit Teachings)2

世界心霊宝典〈第1巻〉霊訓 (1985年)(国書刊行会)
 
コスモ・テン・パブリケーションのものと内容は同じですが、近藤さんは『あとがき』にこう記しています。


・あとがきより

今こうして上梓するに当たり、その名誉をよろこぶと同時に、こうした訳し方でよかっただろうかという一抹の不安と不満禁じ得ない。

もっと平易な現代語に訳すことも出来たであろう。

訳者も当初それを試みてはみた。

が原典のもつあの荘重な雰囲気を出すには現代語では無理と判断し、結果的にこうした形に落ち着いた。

この最大の要因は、この霊界通信が単なる霊的知識の伝授ではなく、霊媒のモーゼスと指導霊イムペレーターとの壮絶とも言うべき知的並びに人間的葛藤の物語であり、そこに両者の個性がむき出しになっている点にある。

そこにこそ本霊界通信の、他に類を見ない最大の魅力があり、その生々しさを表現するには文体を操るしかないと判断したのである。


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ということで、コスモ・テン・パブリケーション発行のものと比べて、文語調のかたい文体となっています。


・本文より

一人の向上心に燃える魂の熱望に応えて授けられたるものを当人は万人に等しく分け与えられるべきものと思い込む。

そこで宝石が小箱より取り出され、一般に披露される。

ユリの花が切り取られて人前に飾られる。

とたんに純粋さが失われ、生気が半減し、萎縮し、そして枯死する。

彼にとってあれほど美しく愛らしく思えた真理が忙しなき生存競争の熱気と埃の中で敢えなく新鮮味を失いゆくのを見て驚く。

己の隠れ処においてはあれほど純にして真なるものが、世に喧伝されると見る間に精彩を失い、場違いの感じを受けることに驚異を覚える。

彼がもし賢明であればこう悟る_ヘルモンの露は魂の静寂と孤独の中でこそ純化されるものであること、花は夜の暗闇の中でこそ花弁を開き、真昼の光の中では萎むものであること、即ち至聖にして至純なる真理は霊感によりて魂より魂へと密かに伝達されるものであり、声高らかに世に喧伝さるべきものではない、と。


※ヘルモン(Mount Hermon):シリアとレバノンの間に位置する山脈の最高峰。


2017年6月24日土曜日

霊訓(Spirit Teachings)

インペレーターと名のる紀元前五世紀の霊が、英国の牧師だったモーゼスの腕を借りて(自動書記と呼ばれる方法)、キリスト教の間違いを指摘しながら十年間にわたって霊的教訓をつづったものです。

自分の腕を使って、自分の信仰とまっ向から対立する思想をつづる目に見えない存在を相手に、熾烈にして壮絶な論争を延々十年にもわたって続けています。


「モーゼスの霊訓(上)」(コスモ・テン・パブリケーション)
「モーゼスの霊訓(中)」(コスモ・テン・パブリケーション)
モーゼスの「霊訓」〈下〉 (TEN BOOKS)(コスモ・テン・パブリケーション)

※絶版のようです。


・本文(上)より

人間は霊界へ来たからとて、地上時代といささかも変わるものではありません。

その好み、その偏執、その習性、その嫌悪感をそのまま携えてくるのです。

変わるのは肉体を棄てたということだけです。

低俗な趣味と不純な習性をもつ魂が、肉体を棄てたくらいでその本性が変わるはずはありません。

それは、誠実にして純真な向上心に燃える魂が、死と同時に俗悪な魂に一変することが有りえないのと同じです。

そなたがそれくらいのことを知らずにいることこそ、われわれにとっては驚異です。

考えてもみられよ。

純粋にして高潔な魂が、視界から消えるとともに一気に堕落することが想像できるであろうか。

しかるに、あなたがたキリスト者は、神を憎み、善に背を向け、肉欲に溺れた罪深い魂も、懺悔一つで清められた天国へ召されると説かれる。

前者が有りえないごとく後者も絶対にあり得ません。

魂の成長は一日一日、一刻一刻の歩みによって築かれるのです。

すぐに剥げ落ちる上塗りではないのです。

魂の本性に織り込まれ、切り離そうにも切り離せない一部となりきること、それが向上であり成長というものです。


2017年6月22日木曜日

シルバーバーチの霊訓 その10

シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ―真実の愛であなたが変わる(ハート出版)

「シルバーバーチ不滅の真理」を改題したものです。



シルバーバーチは語る―崇高な存在からのスピリチュアル・メッセージ (CDブック)(ハート出版)

シルバーバーチの交霊会の様子を収めた、現存する唯一の音源を英文と日本語対訳にて完全収録し、CD化したものです。



シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A―崇高な存在との対話(ハート出版)

すでに霊言集として発行されているもののなかから、交霊会の出席者からの質問にシルバーバーチが答えたものばかりをを編集したものである。


・訳者あとがきより

本書の原書を手にしたときは、日本語版にあるものばかりなのだから、あえて訳す必要はないと考えていたのであるが、『勉強会』を進めていくうちに、こういう問答形式のテキストも使い勝手がよい、むしろそのほうが効用が大きいように思えてきた。