「心霊科学本格入門―スピリチュアリズムが人生を変える (ワニの選書)」
・まえがきより
霊とか魂、あるいはそれをいっしょにした霊魂といった言葉は、古い文献ほど多く見かける。
それだけ、太古ほど死者の霊にまつわる思いが強く、それが風習やしきたりを生み、さらに時代の推移とともに変化しながら近年まで引き継がれてきた、ということのようである。
が、その概念も、十九世紀なかばからコペルニクス的転回をとげることになる。
心霊現象を科学的に究明するという、それまでには考えも及ばなかったことが、学者としてのメンツや権威の失墜を振り払った勇気ある学者によって、主として英国と米国で浩然と行われるようになった。
そしてそこから導きだされた結論は、人間は死んで霊となるのではなく、人間はもともと霊的存在であり、それが今こうして肉体に宿って生活を営んでいるにすぎない。
したがって、肉体の死後にも霊的自我が生き続けるのはごく当たり前の自然現象である、というものだった。
そして、そこからスピリチュアリズム思想が発生してきた。
(中略)
本書で私は、そうした研究の成果と体験をふまえて、“霊”とは何かという命題にスピリチュアリズムの立場から具体的な解答を出すと同時に、それが地上人生の生き方にいかなる示唆を与えているか、この現実界とはどういう関連性があるのか、といった問題にも言及してみたいと思っている。
「スピリチュアリズムと宇宙哲学―人間はいずこより来りて、いずこへ行くのか」
・まえがきより
さて、いまの私の書架を見ると、その大学時代に読んだものやその後取り寄せたものを含めて、ほぼ百五十冊ばかりが並んでおり、そのうちのほぼ五十冊ばかりは私自身による訳書である。
残りの百冊ばかりも貴重なものばかりであるが、内容的にみて日本人には受け入れられそうにないものや、ページ数が多すぎたり少なすぎたりして出版してもらえそうにないものである。
しかし、そういうものを毎日のように目にしていると、このままではいけない_何らかの形で出さなくては、という思いが去来する。
そこで思い付いたのが、それらを総合的にまとめることである。
これ一冊あれば全てが分かる、と言えるようなものを作ることである。
それが本書である。
・目次
第一章 人間の本質と死後の世界
第二章 人体の見えざるメカニズム
第三章 霊性開発のための食養生と精神修養
第四章 天変地異と人間の運命_「運命」についての自伝的私論
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